WORKS No. 513 思考が煮詰まる理由

WORKS No. 513 思考が煮詰まる理由

WORKS NO. 513 思考が煮詰まる理由

利の道を
軽く得る策
探しすぎ
思考は煮詰まり
行き場を失う

人は効率を求める。
できるだけ楽に、できるだけ早く、できるだけ多くを得たいと考えるのは、極めて自然なことだ。
しかし、その「楽に得る方法」を追い求めすぎたとき、思考は逆に動けなくなる。
選択肢を増やしすぎ、可能性を広げすぎ、最適解を探し続けるうちに、頭の中は整理されるどころか、濃く淀み、やがて行き場を失う。
これは情報の不足ではない。
むしろ過多による停滞だ。
本来、思考は「動かすため」にある。
だが、考えること自体が目的になった瞬間、人は一歩も進めなくなる。
ここにひとつの教訓がある。
完璧な方法を探すより、不完全でも動き出す方が、結果に近づく。
最短距離は、必ずしも最初から見えるものではない。
動きながら修正し、試しながら精度を上げていく中で、はじめて見えてくるものだ。
考えすぎた思考は、熱を持つだけで進まない。
だからこそ、一度火を弱め、行動という水を加えよ。
思考は、煮詰めるためではなく、流すために使うものだ。

WORKS No.513