WORKS No. 448 白紙に戻る

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一時の
恥などすべて
風吹けば
白紙の心に
また名を書ける

生きていると、突然やってくる。
「うわ、今の発言、完全に黒歴史だな」という瞬間が。
会議で渾身の意見を言ったのに、部屋がしんと静まり返ったとき。
グループチャットに送ったはずの冗談が、誰にも拾われなかったとき。
勇気を出して送ったメッセージに、「既読」だけが静かに残ったとき。
……はい、心の中で土下座である。
だが、安心してほしい。
世界は思っているほど、あなたに興味がない。
あなたが一晩中「やらかした…」と天井を見つめている頃、
相手はたいてい、夕飯のメニューのことで悩んでいる。
恥とは、多くの場合「自分の脳内でのみ上映されている大作映画」だ。
他人の記憶には、だいたい残っていない。
つまり、人は思っている以上に、何度でも白紙に戻れる。
失敗していい。
滑っていい。
赤面してもいい。
どうせ時間が経てば、

「あれあの黒歴史、どこ行った」となる。
だから今日も、遠慮なくやらかしていい。
白紙は、何度でもあなたを受け入れてくれる。

WORKS No.448