WORKS No. 440 議論しよう

WORKS No. 440 議論しよう

WORKS NO. 440  議論しよう
言の葉を
交わす火花に
目を開き
小さき殻を
今 超えてゆく

人は、ともすれば「自分の正しさ」に閉じこもりやすい。
自分の経験、自分の価値観、自分の常識。
それらは大切だが、それだけに縛られている限り、視野は広がらない。
だからこそ、議論には意味がある。
違う意見に触れること。
反対の視点を聞くこと。
自分の考えが揺さぶられること。
それらすべてが、思考を深め、人を成長させる。
議論とは、勝ち負けを決めるためのものではない。
相手を打ち負かすための言葉の戦いでもない。
本来の議論とは、「よりよく考えるための共同作業」だと思う。
問いを持ち寄り、考えをぶつけ合い、互いに思考を磨いていく営みだ。
違う意見に出会うと、人は不安になる。
否定されたように感じる。
だが、その違和感こそが、自分の限界を教えてくれる。
そこを越えようとした瞬間、人は昨日より少し広くなる。
議論が人を育てるのは、正解を得るからではない。
考え続ける姿勢が育つからだ。
問い続ける力。
聞く力。
理解しようとする力。

それらは、どんな時代でも人を支える知性になる。
多くの意見を交わすなかで、
人は少しずつ自分の小ささに気づき、
少しずつ殻を超えていく。
だから、議論しよう。
黙るよりも、対話を選ぼう。
閉じるよりも、開く方を選ぼう。
その積み重ねが、人を深くし、
世界を静かに前へ進めていく。

WORKS No.440