WORKS No. 810 妊娠を支える治療と専門医療機関

WORKS No. 810 妊娠を支える治療と専門医療機関

WORKS NO. 810 妊娠を支える治療と専門医療機関

女性の妊娠を支える薬は、一般に不妊治療薬や排卵誘発剤と呼ばれます。卵胞を育てて排卵を促す薬、排卵時期を調整する薬、子宮内膜を整えて着床や妊娠の維持を助ける黄体ホルモン剤などがあり、不妊の原因、年齢、卵巣機能、治療方法によって使い分けられます。しかし、薬を使えば必ず妊娠できるわけではなく、誰にでも同じ薬が適しているわけでもありません。
まず相談する場所は、産婦人科、婦人科、不妊治療専門クリニック、生殖医療科のある病院です。可能であれば、日本産科婦人科学会の専門医や、日本生殖医学会の生殖医療専門医が診療する医療機関を選びましょう。妊娠を希望して一定期間たっても妊娠しない場合だけでなく、生理不順、無月経、強い月経痛、子宮内膜症、流産の経験、年齢への不安がある場合は、早めに受診することが大切です。
不妊の原因は女性側だけにあるとは限りません。男性は泌尿器科、男性不妊外来、生殖医療科を受診し、精液検査などを受けます。夫婦で同じ不妊治療専門クリニックを受診できる場合もあります。女性だけが検査や治療を背負わず、できるだけ早い段階で二人とも調べることが重要です。
治療には、排卵日を予測して性交時期を合わせるタイミング法、洗浄・濃縮した精子を子宮内へ注入する人工授精、卵子と精子を体外で受精させる体外受精、精子を卵子へ直接注入する顕微授精などがあります。一般には負担の少ない方法から検討しますが、女性の年齢、卵管の状態、精子の状態、治療歴によっては、早い段階から体外受精や顕微授精を提案されることもあります。
タイミング法や人工授精では、必要に応じて排卵誘発剤、卵胞を育てる注射、排卵を促す注射、子宮内膜を支える黄体ホルモン剤などが使われます。体外受精や顕微授精では、卵巣刺激、採卵、受精、胚の培養、胚移植、黄体ホルモン補充という流れで治療が進みます。薬の種類、量、期間は一人ひとり異なるため、処方した産婦人科医や生殖医療専門医の指示を守ってください。
排卵誘発剤で特に注意すべき副作用が、卵巣過剰刺激症候群です。卵巣が大きく腫れ、腹水や胸水がたまり、重症になると血栓症、呼吸困難、腎機能低下などを起こすことがあります。急激な体重増加、強い下腹部痛、お腹の張り、吐き気、息苦しさ、尿量の減少が現れた場合は、次の予約日まで待たず、薬を処方した不妊治療専門クリニック、産婦人科または生殖医療科へ直ちに連絡してください。夜間や休診日で連絡できず、強い痛み、呼吸困難、意識の異常がある場合は、救急外来を受診するか救急車を要請してください。
複数の卵胞が育つと、双子や三つ子などの多胎妊娠の可能性も高まります。多胎妊娠は早産や妊娠高血圧症候群など、母体と子どもの双方に負担を伴います。安全のため、その周期の性交や人工授精を中止する場合もあります。超音波検査や血液検査を受けずに薬を続けたり、自分で量を増やしたりしてはいけません。
個人輸入した薬や、他人から譲り受けた薬の使用も大変危険です。不妊治療薬は、卵胞の数や大きさ、ホルモン値を確認しながら調整する必要があります。薬が合わない、効果が感じられない、副作用が不安という場合は、処方した医師へ相談してください。説明や治療方針に納得できない場合は、別の不妊治療専門クリニックや大学病院・総合病院の生殖医療科で、セカンドオピニオンを受ける方法もあります。
治療費や保険適用については、受診先の医療相談室、地域医療連携室、医事課、加入している健康保険の相談窓口、市区町村の不妊・不育症相談窓口などで確認できます。
妊娠を支える最も大切な土台は、自己判断で薬を選ぶことではありません。産婦人科、婦人科、不妊治療専門クリニック、生殖医療科、男性不妊外来などの専門機関と継続的に相談し、夫婦で納得できる治療を選ぶことです。
つらい、しんどい、もういや😭

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