WORKS NO. 714 綺麗事と試験管
綺麗事
語る言葉は
風に舞い
現実だけが
試験管なり
理想を語ることは大切だ。
優しさも、平和も、希望も、人が前へ進むための灯火になる。
しかし、どれほど美しい理論であっても、現実を通過できなければ意味を持たない。
社会制度も。
経済政策も。
人間関係も。
人生論も。
最終的には現実という試験管の中へ注がれ、その結果を問われる。
思い通りにいかないこともある。
失敗することもある。
だが、そこで初めて理想は空想から知恵へと変わる。
現実は厳しい。
けれど同時に、現実こそが本物を選び出す実験装置でもある。
綺麗事を否定する必要はない。
ただ、その言葉が現実の中で生き残れるかどうかを見届ける勇気が必要なのだ。
WORKS No.714

