WORKS No. 671 重なりゆく境界

WORKS No. 671 重なりゆく境界

WORKS NO. 671 重なりゆく境界

積み重ね
小さな過ち
見逃せば
やがて戻れぬ
境へ至る

ミスは一つひとつでは、さほど大きく見えない。
誰にでも起こり得る、小さなズレのようなものだ。
だが、それを軽く扱い、見過ごし続けると、
やがて積み重なり、質を変えていく。
最初は修正できたはずのものが、
次第に手の届かない場所へと移っていく。
問題は、大きな失敗そのものではない。
小さな違和感に気づきながら、放置してしまうことだ。
「これくらいなら大丈夫」という判断が重なり、
気づいたときには、引き返す余地がほとんど残っていない。
そしてその先には、
簡単には許されない場面が待っている。
それは誰かに責められるという意味だけではない。
自分自身が、見過ごしてきた積み重ねと向き合う瞬間でもある。
だからこそ、ミスはその場で止める必要がある。
小さいうちに見直し、
違和感の段階で修正する。
それが結果として、大きな破綻を防ぐ。
完璧である必要はない。
だが、見過ごさない姿勢は必要だ。
ミスは避けられないが、
積み重ね方は選ぶことができる。

WORKS No.671