WORKS NO. 625 うらみつらみと波紋
うらみ抱き
つらみを重ね
吐く言葉
知らず誰かを
傷つけてゆく
うらみやつらみは、自然に消えるものではない。
心の中に留まり、形を変えながら残り続ける。
そしてそれは、やがて言葉や態度となって外へ出る。
本人にとっては正当な感情でも、
受け取る側にとっては突然の攻撃に映ることがある。
ここに「迷惑」が生まれる。
問題は、感情そのものではない。
それを処理せず、他者に流してしまう構造にある。
うらみは連鎖する。
ぶつけられた側もまた、別の誰かへと流してしまえば、
負の循環は広がり続ける。
だから必要なのは、抑圧ではなく自覚だ。
自分の中にある感情を認識し、
どこで止めるかを選ぶこと。
感情は自由だが、
その扱いには責任が伴う。
人は完全には優しくなれない。
だが、無自覚に傷を広げない選択はできる。
それが、社会の中で生きる最低限の均衡である。
WORKS No.625

