WORKS NO. 621 微笑みと涙の選択
いつの日も
微笑み抱きて
歩むとも
涙の時は
恥じず流せよ
人は「強さ」を履き違える。
泣かないこと、常に微笑むことが正しさだと信じてしまう。
だが、微笑みと涙にはそれぞれ役割がある。
微笑みは場を和らげ、関係を保ち、自分を整える調和の技術。
一方で涙は弱さではない。
感情が限界に達したとき、心を守る解放の機能である。
重要なのは選択ではなく、使い分けだ。
いつ、どこで、どう表すか。
人前では微笑みが場を守る。
だが、ひとりの時間や信頼の中では、涙を許すべきだ。
微笑みだけでは壊れる。
涙だけでは進めない。
だから人は、
微笑みを外へ向ける力に、
涙を内を整える力に変えて生きる。
それは演技ではない。
生きるための、現実的で美しい選択である。
WORKS No.621

