WORKS NO. 604 分け合う優しさ
疲れたね
その一言を
分け合えば
労わる心
安らぎとなる
「疲れたね」という一言は、ただの言葉ではない。
それは、相手の状態に気づき、理解しようとする意識の表れであり、
その人の重さを、ほんの少しでも分け合おうとする行為だ。
人は、自分の苦しさをすべて言葉にできるわけではない。
だからこそ、先に気づいてもらえること、
何も言わなくても寄り添ってもらえることに、深い安らぎを感じる。
優しさとは、大きな行動ではない。
ほんの一言、ほんの少しの気遣い。
だがそれは、確かに心の負担を軽くし、
閉じかけていた気持ちをゆっくりと開かせる。
安らぎは、どこか遠くにあるものではない。
人と人が、互いを労わるその瞬間に生まれるものだ。
分け合うことで、重さは軽くなり、
支え合うことで、孤独は和らぐ。
その小さな循環こそが、
人が人として生きる意味の一つなのかもしれない。
WORKS No.604

