WORKS No. 537 繰り返す弱さ

WORKS No. 537 繰り返す弱さ

WORKS NO. 537 繰り返す弱さ

君の頬
濡らした罪が
消えなくて
悔しさ抱え
また踏み外す

人は、過ちを「理解しただけ」では変われない。
頭では分かっているのに、同じ失敗を繰り返してしまうのは、感情や癖が、理性よりも深い場所にあるからだ。
誰かを傷つけた記憶は、消そうとしても消えない。
それは罰ではなく、「次はどう生きるか」を問い続ける証のようなものだ。
だが厄介なのは、その痛みを知ってなお、人は同じ場所でつまずくことがあるという現実だ。
後悔しているのに止められない。
変わりたいのに変われない。
その矛盾こそが、人間の弱さでもあり、同時に人間らしさでもある。
重要なのは、「繰り返さないこと」ではなく、
繰り返した先で、どれだけ自分と向き合うかだ。
逃げずに見つめる。
言い訳せずに認める。

そして、ほんの少しでも行動を変える。
その積み重ねだけが、やがて「同じ過ち」を「違う結果」へと変えていく。
人は完璧にはなれない。
だが、後悔を無駄にしない生き方は選べる。
その選択の先にしか、本当の変化はない。

WORKS No.537