WORKS NO. 444 託された責任
生きていく中で、人は望まずとも責任を託される。
家庭、仕事、社会、次の世代。
時にそれは重く、理不尽で、引き受けたくないと感じるものでもある。
だが現実から目を逸らしても、問題は消えない。
見て見ぬふりをすれば、その負担は次の誰かへと先送りされる。
そして多くの場合、その「誰か」は、まだ声を持たない子どもたちだ。
責任とは、感情論ではなく構造の問題である。
制度が歪めば、人は疲弊し、弱者が犠牲になる。
仕組みが曖昧であれば、善意は搾取され、努力は報われなくなる。
だからこそ必要なのは、根性論ではなく、議論であり、設計であり、構築だ。
互いに意見を交わし、現実を直視し、何が機能していないのかを分析する。
感情だけで断罪するのではなく、仕組みとしてどこを修正すべきかを考える。
それができて初めて、「よりましな未来」は現実になる。
完璧な社会はつくれない。
だが、昨日よりましな構造を残すことはできる。
それが、今を生きる私たちに託された、静かで確かな責任なのだ。
WORKS No.444

