WORKS No. 420 絶対なんてものがあるのだろうか

WORKS No. 420 絶対なんてものがあるのだろうか

WORKS NO. 420 絶対なんてものがあるのだろうか

絶対なんてものが、本当に存在するのだろうか。
正しさも、価値も、成功も、
時代や立場が変われば、簡単に形を変えてしまう。
かつての常識は非常識になり、
信じられていた真理は、
新しい発見ひとつで覆される。
人の歴史は、
「絶対だと思っていたもの」が
崩れ続けてきた記録でもある。
宇宙に目を向ければ、
星は生まれては消え、
時間さえ伸び縮みし、

始まりと終わりの境界も曖昧になる。
そこに、人間が定めた
揺るがぬ基準など、本当に通用するのだろうか。
それでも人は、
絶対を求めてしまう。
不安だからこそ、

変わらない何かにしがみつきたくなる。
だが、その「確かさ」は、
思考を止めることで得た安心ではないのか。
もしかすると、
絶対が存在しないことこそが、
宇宙の真理なのかもしれない。
すべてが変化し、流れ、揺らぐからこそ、
問い続ける意味が生まれる。
正解がないから、考える。
答えが決まらないから、疑う。
そして疑い続けること自体が、
人間に許された、
唯一の「確かさ」なのではないだろうか。
絶対なんてものがあるのだろうか。
それとも、問い続ける姿勢こそが、
この宇宙における、
最も誠実な答えなのだろうか。

WORKS No.420