WORKS No. 412 それでも立ち上がる

WORKS No. 412 それでも立ち上がる

WORKS NO. 412 それでも立ち上がる

告げた夜
返らぬ想い
胸に降り
それでも明日へ
歩き出す朝

告白は、失敗に終わった。
願った言葉は返らず、
関係は宙に浮いたまま、
静かな距離だけが残った。
胸に広がったのは、
恥ずかしさでも怒りでもなく、
「届かなかった」という事実だった。
積み重ねてきた日々が、
一瞬で否定されたように感じて、
立っているのがやっとだった。
それでも、時間は進む。
逃げ場はなく、
選択の責任だけが自分に残る。
伝えたという事実も、
傷ついた心も、

なかったことにはできない。
だが、気づいた。
壊れたのは関係ではなく、
自分が抱いていた期待だった。
想いを差し出したこと自体は、
間違いではなかった。
失敗した告白は、
終わりではない。

自分の気持ちに嘘をつかず、
立ち向かった証だ。
その経験は、
確かに心を強くしている。
涙が乾いた朝、
私はもう一度立ち上がる。
愛せた自分を否定せず、
失ったものだけに縛られず、
次の一歩を選ぶ。
再生とは、
忘れることではない。
傷を抱えたままでも、

前へ進むと決めることだ。

WORKS No.412