WORKS No. 402 切れ目のない時間

WORKS No. 402 切れ目のない時間

WORKS NO. 402 切れ目のない時間

泣く夜も
笑顔の朝も
切れ目なく
時の流れに
結ばれてゆく

泣いた夜と、笑顔で迎える朝は、社会の中では別々の顔として扱われがちだ。
働く現場では、感情を切り替え、昨日を持ち込まないことが求められる。
だが現実の労働者の時間は、そんなふうに区切れるものではない。
疲れ切った夜の延長線上に、何事もなかったような朝がある。
不安を抱えたまま仕事に向かい、役割を演じ、責任を果たす。
昨日の涙は消えたふりをされ、今日の笑顔だけが評価される。
けれど、泣いた夜があったからこそ、朝を迎える力が残っている。
笑顔で働く一日も、決して切り離されたものではない。
涙も笑顔も、同じ時間の流れの中で、労働者の人生を支えている。
切れ目なく続くこの時間を生き抜くこと自体が、すでに仕事であり、闘いだ。
人は感情を置き去りにして働いているのではない。
すべてを抱えたまま、それでも前へ進んでいる。

WORKS No.402