WORKS NO. 376 強さの影
強さとは
誇りと影を
背にしつつ
笑顔の裏で
涙も隠す
「強い人間だ」と思われ続けることは誇りだ。
頼られ、慕われ、前に立つ存在として期待される。
弱音を吐かず、倒れても立ち上がる姿は確かに強い。
けれど、その影には誰にも見せない葛藤がある。
本当は疲れていても「大丈夫」と笑う。
涙があっても見せる相手を選ぶ。
強さを求められるほど、弱さを隠す癖がついていく。
支える側に回る者ほど、深く孤独を抱えることもある。
それでも歩き続けるのは、守りたいものがあるからだ。
誰かの希望でいたいと願うからだ。
強さとは、倒れないことではなく、
倒れてもまた立ち上がる意志のこと。
誇りと辛さ、そのどちらも引き受けながら生きる人間は、
本当に強い。
自分の弱さを知り、他人の痛みを理解できるから。
今日も胸を張りつつ、深呼吸して進もう。
無理をしすぎた日は、誰にも言わず夜に泣いてもいい。
強さは孤独に見えて、実は優しさの証だ。
WORKS No.376

