WORKS No. 798 仕組みの中の自由

WORKS No. 798 仕組みの中の自由

WORKS NO. 798 仕組みの中の自由

自由とは
ただ逃げるより
枠の中
選ぶ権利を
組み込み生きる

自由とは、あらゆる規則や仕組みから逃れることではありません。
私たちは法律、教育、経済、情報、技術など、数多くのシステムの中で生きています。何の制約もない世界に見えても、見えない規則や他者の力が、人の行動を左右しています。
だから本当の自由には、人を守る仕組みが必要です。
意見を述べる権利、学ぶ機会、働き方を選ぶ権利、不当な命令を拒む権利。そして、失敗しても再び立ち上がれる制度。自由は個人の勇気だけでは守れません。誰もが選択できるように、社会の設計そのものへ組み込まれなければならないのです。
しかし、システムは自由を守る一方で、人を監視し、管理する力にもなります。便利さに任せきりになれば、選んでいるつもりでも、用意された答えへ誘導されているかもしれません。
画像の少年は、巨大な機械に支配されるのではなく、その上に乗り、自分の進む方向を見つめています。
自由とは、システムを壊すことでも、従うことでもありません。その仕組みを理解し、自ら使い、必要なら変えることです。
人がシステムの部品になるのではなく、システムが人の可能性を支える。その関係が実現したとき、自由は理想ではなく、誰もが行使できる権利になるのです。

WORKS No.798