WORKS NO. 720 最後の希望
壊れゆく
世界の隅で
笑う君
絶望の中の
最後の希望
世界は、ときにあまりにも脆い。
信じていたものは崩れ、
守りたかった景色は色を失い、
未来さえ遠く霞んで見える夜がある。
誰もが少しずつ傷つきながら、
終わりの気配に耳を澄ませている。
それでも。
瓦礫の風景の中で、
君だけが静かに笑っていた。
何も解決していない。
現実は相変わらず厳しい。
それなのに、その笑顔は不思議なほど強く、
冷え切った心の奥に小さな火を灯していく。
希望とは、
必ずしも勝利の約束ではない。
明日を保証する言葉でもない。
それでも人が歩き続ける理由になれる、
消えそうで消えない微かな光だ。
壊れゆく世界の隅で笑う君は、
その光そのものだった。
絶望に支配されそうな夜ほど、
人は誰かの優しさによって救われる。
そして世界は、
そんな小さな奇跡の積み重ねで、
今日も崩れきらずにいるのかもしれない。
WORKS No.720

