WORKS No. 700 ロックスターみたいに

WORKS No. 700 ロックスターみたいに

WORKS NO. 700 ロックスターみたいに

ロックスター
みたいに強く
なれなくて
君の前だけ
弱さ見せた

強く生きようとしていた。
まるでロックスターのように、傷も迷いも隠して、何事もない顔で前へ進もうとしていた。
本当は不安でも、苦しくても、笑ってみせる。
転んでも立ち上がり、誰にも弱音を見せないことが「強さ」だと思っていた。
けれど君の前では、それができなかった。
無理に格好つけるほど、心は追いつかなくなり、
強がりの奥に押し込めていた孤独や痛みが、静かに溢れてしまった。
でも、それは敗北ではなかったのかもしれない。
本当に大切な相手の前でだけ、人は弱さを見せられる。
飾らない感情を預けられる存在がいることは、むしろ孤独に戦い続けるよりも、ずっと強いことなのかもしれない。
ロックスターのようには生きられなくても、
君の前でだけ素直になれた夜を、きっと忘れない。

WORKS No.700