WORKS NO. 673 言葉と現実のあいだ
甘き言葉
並べるだけの
影に惑うな
暮らしの中で
真はあらわる
想いに応えられない関係は、
最初から何かが噛み合っていない。
言葉は簡単に整えられる。
優しさも、約束も、理想も、
表面だけなら美しく並べることができる。
だが、生活は誤魔化せない。
同じ時間を過ごし、同じ空間に身を置いたとき、
その人の本質は少しずつ浮かび上がる。
気遣いの仕方、沈黙の意味、
疲れたときの態度、小さな選択の積み重ね。
それらが、その人の「本当」を形づくる。
だからこそ、言葉だけを信じるのではなく、
時間と行動の中で見極める必要がある。
そして結婚とは、
完成された者同士が結びつくものではない。
互いの欠点を知り、補い合いながら、
現実の中で関係を続けていく営みだ。
しかし、その補いにも限界はある。
すべてを受け入れることも、
すべてを変えることもできない。
だからこそ重要なのは、
「補える範囲」と「受け入れられない境界」を知ること。
理想だけでは続かない。
現実だけでも成り立たない。
そのあいだで、互いにどう在るか。
関係とは、言葉ではなく、
積み重ねた日々によって証明されていく。
WORKS No.673

