WORKS NO. 668 魅せる距離
近づいて
そっと離れて
風のよう
触れぬ余白に
想い灯る
人の心は、強く押すほど遠ざかり、
やさしく揺れるほど惹かれていく。
近すぎれば、当たり前になる。
遠すぎれば、忘れられる。
だからこそ必要なのは、
少しだけ届きそうで、届かない距離。
その余白に、人は想いを重ねる。
本気にさせたいなら、
すべてを急いで差し出さないこと。
少しだけ見せて、少しだけ残す。
その「あと少し」が、心を動かす。
逆に、手放す相手には、
やさしさを残さない。
静かに距離を取り、
関わりを薄くするだけでいい。
曖昧さは、無駄な時間を生む。
誰を選び、誰を離すか。
それが、自分の価値を決めていく。
惹きつけるのは技術ではなく、
距離を知る静かな在り方だ
WORKS No.668

