WORKS No. 579 空を切る情熱

WORKS No. 579 空を切る情熱

WORKS NO. 579 空を切る情熱

この街で
何も知らずに
夢を追い
情熱だけが
空を切ってく

この街には、多くの可能性がある。
同時に、多くの現実がある。
何も知らないまま夢を追うことは、無謀とも言える。
だが、その無謀さこそが、最初の一歩を踏み出す原動力でもある。
若さとは、未熟さであり、同時に武器でもある。
経験がないからこそ、恐れずに踏み込める領域がある。
しかしその情熱は、必ずしも結果に結びつくとは限らない。
努力しているはずなのに、手応えがない。
進んでいるつもりでも、何も掴めていない。
そんな感覚に襲われる瞬間は、誰にでも訪れる。
それは「空を切っている」ように感じるだろう。
だが実際には、その空振りの中でしか得られない感覚がある。
距離感、現実とのズレ、自分の限界。
それらは、成功よりも先に理解しなければならないものだ。
情熱だけでは届かない。
だが、情熱がなければ始まらない。
空を切ったその一振りが、次の一歩の精度を高めていく。
やがてそれは、ただの空振りではなく、確かな手応えへと変わる。
だからこそ、この無駄に見える時間は無駄ではない。
何も知らずに夢を追った日々こそが、現実を掴むための基礎になっていく。

WORKS No.579