WORKS NO. 501 立ち尽くす夜
傷残し
立ち尽くす夜
知ったのは
弱い自分の
みっともなさだ
人を傷つけたあとに残る沈黙は、
言い訳よりも雄弁だ。
怒りや正しさで覆っていたはずの心が、
静けさの中で剥がれていく。
そこに見えるのは相手の欠点ではなく、
自分の未熟さだ。
強くありたいと願いながら、
結局は弱さのまま振る舞ってしまった現実。
恥ずかしさは逃げ場を失った証拠でもある。
だからこそ、その感情を見つめられた夜だけが、
人を少しだけ変える。
傷を残した記憶は消えない。
だが次に同じ手を選ばないと決めることが、
唯一の償いになる。
WORKS No.501

