WORKS NO. 416 ブラック企業という構造
ブラック企業とは、単に忙しい会社のことではない。
人の時間、体力、尊厳を当然のように消費し、
「努力」「根性」「感謝」という言葉で
搾取を正当化する構造そのものだ。
長時間労働は美徳として語られ、
休まぬ者は忠誠心があると評価される。
疑問を持つ者は「甘え」「協調性がない」と切り捨てられ、
成果より従順さが、正しさより沈黙が重視される。
やがて人は、自分を守る感覚を失っていく。
疲労に慣れ、理不尽に順応し、
「どこも同じだ」「ここを辞めたら終わりだ」と
自分に言い聞かせるようになる。
それは努力ではなく、洗脳に近い状態だ。
だが、忘れてはならない。
会社は人生のすべてではない。
命より重い仕事はなく、
壊れるまで尽くす義務もない。
本当に恐ろしいのは、
搾取されることそのものではなく、
それを「仕方がない」と受け入れてしまうことだ。
声を失い、疑問を持つ力を奪われ、
やがて自分の価値判断まで他人に委ねてしまう。
社会は厳しい。
だが、厳しさと不当さは別物だ。
努力は尊いが、消耗は美徳ではない。
耐えることと、成長することは同義ではない。
働くとは、生きるための手段であり、
自分を壊すための儀式ではない。
もし今いる場所が、
あなたの心と体を削り続けているのなら、
それはあなたが弱いからではない。
その環境が歪んでいるだけだ。
立ち去ることは逃げではない。
自分の人生を守るための、
最も勇気ある選択でる
WORKS No.416

