WORKS No. 356 風の行方

WORKS No. 356 風の行方

WORKS NO. 356 風の行方

風の行方
追えば消えゆく
儚さに
今という瞬間
胸が震える

風の行方は、誰にも読めない。どんなに目で追っても、触れようと手を伸ばしても、次の瞬間には形を変え、音もなく消えていく。それでも人が風に惹かれるのは、「掴めないものほど、心を自由にする」からだろう。求めても届かないからこそ、いま目の前にある一瞬が、より鮮やかに胸へ刻まれる。
人生もまた、風のように進む。予定通りの日もあれば、理由もなく心が乱れ、思いもしない方向へ運ばれる日もある。けれど、その不確かさは決して悪ではない。行方が見えないからこそ、選択の余地があり、変われる余白が生まれ、希望が差し込む場所が広がる。風がどこへ向かうかわからないように、人生も「予測できない美しさ」で満ちている。
恐れず歩き続けるかぎり、風はあなたを新しい景色へ導く。たとえ迷っても、止まらなければ道は必ずつながる。過去に囚われすぎず、未来を急ぎすぎず、今を感じながら進めばいい。風はいつも、あなたの味方であり、背中を押す存在だ。その行方にすべてを委ねる必要はない。ただ、自分の足で進む勇気だけを持てばいい。

WORKS No.356