WORKS NO. 332 インプットそしてアウトプット
インプットとは、ただ知識を取り入れることではない。
それは、言葉や音、映像、香り、痛みまでも――
世界のあらゆる体験を心で受け取る行為であり、
人としての「素材」を育てることだ。
だが、吸収だけでは何も生まれない。
アウトプットという形にして初めて、
知識と感情は命を持ち、他者とつながり、価値へと変わる。
私は、音楽、本、映像の制作を――
いや、ありとあらゆる表現を大学で経験した。
1人ではできなかったことも、仲間とならできた。
創造とは、孤独の中で生まれ、
協働の中で磨かれるものだと知った。
たとえば、音楽を聴いて「いい曲だ」と言うだけでなく、
自分で詞やメロディーを作ってみる。
本を読んで感想を語るだけでなく、
自分の言葉で物語を書いてみる。
映画を観て意見を述べるだけでなく、
短い映像でもいい、企画して撮ってみる。
それは「評論」から「創造」への一歩。
やってみて初めて、プロの凄さが本当に理解できる。
想像の世界に留まるのではなく、
創造の世界へ踏み出すことで、
自分という存在が形を持ち始める。
インプットで世界を受け入れ、
アウトプットで世界に還す。
その循環の中で、人は本当の意味で生きていく。
WORKS No.332

