WORKS NO. 903 「自然の鏡 守るべき姿、破壊の末路」
深い森と豊かな海を従え、無数の動物たちと共に静かに佇む自然神。彼の周囲には、ライオンやトラ、イルカやクジラといった生き生きとした命が満ち溢れ、光差す世界では自然と生命の調和が美しく描かれている。
しかし、その対比として画面のもう半分には、環境破壊によって黒煙を上げ枯れ果てた森と、プラスチックゴミや網に絡まった海洋生物たちの残酷な末路が広がっている。ひとりの神の表情もまた、一方は生命の輝きを湛え、もう一方は煤に汚れて悲しみを帯びている。
この一枚は、私たち人類の選択が自然の未来をどう変えてしまうのかを映し出す「鏡」だ。
自然は本来、すべての生命が共存し、恵みをもたらす母なる存在である。しかし、人間の利便性と終わりのない欲望は、その美しい秩序を容赦なく踏みにじり、地球を脅かす環境破壊へと繋がっている。神が纏う傷や汚れは、そのまま地球が受けている痛みの表れに他ならない。
自然を破壊することは、巡り巡って私たち自身の存在基盤を奪うことにほかならない。共存の道を選ぶのか、それとも滅びの末路をたどるのか。その答えと責任は、今を生きる私たちの手の中に委ねられている。
WORKS No.903

