WORKS NO. 598 未来へ手渡すもの
受け継ぎし
時の重みを
抱きながら
子らへと繋ぐ
明日のかたちを
未来の私たちが、子供たちに残すものは何だろうか。
それは単なる財産や技術だけではない。
むしろ本質は、「どのような世界を選び、どう生きたか」という積み重ねにある。
環境はどうか。
社会は公平か。
教育や機会は開かれているか。
これらはすべて、今を生きる私たちの選択によって形作られる。
便利さを優先し続ければ、その代償は未来に積み上がる。
短期的な利益に流されれば、その歪みは次の世代が引き受けることになる。
だからこそ、「残すもの」は意識的に選ばなければならない。
何を守り、何を変えるのか。
どこまで責任を引き受けるのか。
その判断の一つひとつが、
未来の基準となり、子供たちの現実になる。
私たちはすでに、過去から何かを受け取っている。
だから同じように、未来へと手渡していく責任がある。
それは理想論ではない。
連続する時間の中で生きる以上、避けることのできない現実だ。
未来は突然現れるものではない。
今という選択の積み重ねとして、静かに形成されていく。
そしてその先で、子供たちは私たちの選択の中に生きることになる。
WORKS No.598

