WORKS NO. 582 無限という問い
生きるとは
終わりなき苦の
連なりか
それとも意味を
紡ぐ旅路か
生きるということは、時に終わりのない苦しみの連続のように感じられる。
問題は次から次へと現れ、乗り越えたはずの困難も、形を変えて再び目の前に立ちはだかる。
その繰り返しの中で、人は「これは無限地獄なのではないか」と感じることがある。
逃げ場のない現実、終わりの見えない努力、報われる保証のない日々。
そのすべてが重なれば、そう思うのは自然なことだ。
しかし、ここで一つ視点を変える必要がある。
苦しみが繰り返されるのは、同じ場所に留まっているからではなく、進んでいるからこそ現れる側面でもある。
成長とは、問題が消えることではなく、向き合う対象が変わり続けることだ。
また、苦しみだけが存在するわけではない。
その合間には、わずかな安堵や、小さな喜び、誰かとのつながりが確かに存在している。
それらは目立たないが、確実に人を支えている。
もし人生が無限地獄だとするならば、それは苦しみが終わらないからではなく、問い続ける構造を持っているからだ。
そしてその問いにどう向き合うかが、その人の人生の質を決めていく。
生きるとは、答えを得ることではない。
問いを持ち続け、その中で意味を見出そうとする行為そのものだ。
無限に続くのは苦しみではなく、意味を探し続ける過程なのかもしれない。
WORKS No.582

