WORKS No. 559 悔いは刹那、歓びは空に

WORKS No. 559 悔いは刹那、歓びは空に

WORKS NO. 559 悔いは刹那、歓びは空に

悔いひとつ
刹那に過ぎる
雲のよう
歓びだけが
空に残れり

人生には、悔いが残る瞬間がある。
「あの時こうしていれば」と思うことは、誰の胸にも一度はよぎるものだ。
しかし、その悔いの多くは、時間の中で次第に薄れていく。
まるで空を流れていく雲のように、形を変え、やがて見えなくなる。
一方で、不思議なことに、喜びの記憶は長く残る。
誰かと笑った日、努力が実った瞬間、心が満たされた出来事。
それらは年月を越えて、ふとした瞬間に思い出され、心を温める。
人はときに、後悔ばかりを数えてしまう。
だが、人生の価値は悔いの数で決まるものではない。
どれだけの喜びを見つけ、どれだけの時間を大切に生きたかで決まる。
悔いは一瞬の雲。
空を覆うように見えても、やがて流れていく。
その空に残るものこそ、
人が生きた証としての歓びなのかもしれない。
だからこそ、人は前を向く。
悔いを恐れるよりも、喜びを増やすために。

WORKS No.559