WORKS No. 483 遠くで泣く声

WORKS No. 483 遠くで泣く声

WORKS NO. 483 遠くで泣く声

誰か泣く
遠い心に
触れもせず
笑い合う日の
光まぶしく

私たちが笑って食卓を囲んでいる同じ時間に、戦争、紛争、貧困、飢餓、災害の中で泣いている子供たちがいる。弱い立場の人が、声を上げる力さえ持てずに押しつぶされている現実が、世界のどこかに必ず存在している。その事実は、日常の光がまぶしいほど、かえって輪郭をはっきりさせる。
だからこそ、今ここで笑えている幸せを軽く扱ってはいけない。それは偶然ではなく、社会の仕組みと過去の選択の積み重ねの上にある。世の中は放っておけば自然に良くなるわけではない。小さな行動でも、参加し続ける人の数が増えたとき、はじめて流れは変わる。
選挙に行くことは、たった一票ではなく「私は無関係ではない」という意思表示だ。完璧な正解を持たなくてもいい。沈黙より、わずかな参加の方が未来を動かす。表現の自由とは、現実に向き合い、より良くしたいと願う行為そのものだ。それを冷笑で片づけてはならない。誰かの涙が減る方向へ、私たちは確かに関われる。

WORKS No.483