WORKS No. 725 永遠の言葉

WORKS No. 725 永遠の言葉

WORKS NO. 725 永遠の言葉

永遠を
願う言葉は
脆すぎて
吐息のように
闇へ溶けてく

人は昔から「永遠」を願ってきた。
永遠の愛。
永遠の友情。
永遠の平和。

だが現実の世界に存在するものは、ほとんどが変化し続けている。
季節は巡り、街は姿を変え、人の心もまた揺れ動く。
だからこそ、「永遠」という言葉は美しい。
それは確かな約束ではなく、消えてしまうかもしれないものを守りたいという願いだからだ。
私たちは本当は知っている。
どれほど強く誓っても、未来を完全に支配することはできないことを。
どれほど愛していても、すべてを永遠に留めることはできないことを。
それでも人は願う。
失われる可能性があるからこそ、失いたくないと願う。
永遠という言葉は、未来を保証する力ではない。
限りある時間の中で、大切なものを守ろうとする人間の祈りなのである。
そしてその祈りは、ときに吐息のように闇へ溶けながらも、誰かの心に静かな光を残していく。

WORKS No.725