WORKS No. 683 涙のぬくもり

WORKS No. 683 涙のぬくもり

WORKS NO. 683 涙のぬくもり

触れた指
こぼれる涙
熱を帯び
願いはひとつ
君の微笑み

震える声より先に、涙の温度が心へ届く瞬間がある。
言葉では隠していても、人の想いは小さなぬくもりとして触れてしまう。
指先に残った涙は、悲しみだけではなかった。
不安も、孤独も、誰かを信じたい気持ちも、静かにそこへ滲んでいた。
その時ようやく気づく。
自分が本当に求めていたものは、特別な言葉でも、完璧な未来でもない。
ただ、あなたが安心したように笑ってくれること。
その一瞬だけで、張り詰めていた世界が少し優しく見える。
人は誰かを守りたいと思った時、初めて本当の優しさを知るのかもしれない。
涙のぬくもりは、その想いを静かに教えてくれる。

WORKS No.683