WORKS NO. 580 社会の正体
社会とは
他でもなくて
我ら自身
歪み広げて
影を生み出す
社会は、どこか遠くに存在する巨大な仕組みではない。
それは、私たち一人ひとりの選択や行動が積み重なった結果に過ぎない。
にもかかわらず、人はしばしば「社会が悪い」と切り離して考える。
だが、その社会を形づくっているのもまた、私たち自身だ。
不正を見て見ぬふりをすること。
小さな不公平に目をつぶること。
責任を他者に押し付けること。
そうした積み重ねが、ゆっくりと歪みを広げていく。
そしてその歪みは、やがて「悪」と呼ばれる形を生み出す。
それは突然現れるものではなく、日常の中で静かに育てられてきた結果だ。
重要なのは、誰か一人を責めることではない。
構造を理解し、自分がその一部であることを自覚することだ。
社会を変えるとは、大きな革命を起こすことだけではない。
日々の小さな選択を見直すこと。
当たり前に流してきた違和感に向き合うこと。
その積み重ねこそが、歪みを修正する唯一の方法だ。
社会とは我々である。
だからこそ、その影の責任もまた、私たち自身にある。
WORKS No.580

