WORKS NO. 565 礼を言うのは僕
君の声
静かに胸に
届くたび
礼を言うべき
僕だと知るよ
人はときに、何気ない言葉に救われることがある。
特別な出来事ではなく、
ただ誰かの声が静かに届く瞬間。
励ましの一言。
さりげない気遣い。
何気ない会話の中にある温かさ。
そうした言葉は、大げさではない。
けれど心の奥には、確かに残る。
人は強く生きているようで、
実は誰かの言葉に支えられていることが多い。
ほんの一言で、前に進める日もある。
だからこそ、
「ありがとう」と言われたとき、
ふと思うことがある。
本当に感謝を伝えるべきなのは、
むしろ自分の方ではないかと。
静かに胸に届く声がある限り、
人はまた歩いていける。
その声があること自体が、
すでに小さな贈り物なのかもしれない。
WORKS No.565

