WORKS NO. 521 悲しみと切なさの理由
悲しみは
なぜ胸を打つ
切なさは
なぜ消えぬまま
心に残る
悲しさや切なさは、ただの弱さではない。
それは「大切にしていた証」であり、「失いたくなかったものの重さ」でもある。
人は、どうでもいいものに対しては傷つかない。
心が揺れるのは、そこに意味があったからだ。
時間を重ね、想いを注ぎ、期待を抱いたからこそ、感情は深く刻まれる。
切なさとは、終わったことへの感情ではない。
「まだどこかで続いてほしい」と願う、心の余白だ。
だから完全には消えず、静かに残り続ける。
ここにひとつの視点がある。
悲しみは消すものではなく、理解するものだ。
なぜ苦しいのか。
何を守りたかったのか。
何が本当は欲しかったのか。
それを知ったとき、感情はただの痛みではなく、
自分を深く理解するための手がかりへと変わる。
悲しみも、切なさも、無駄ではない。
それは、自分が何を大切にして生きているのかを教えてくれる、静かな声なのだから。
WORKS No.521

