WORKS No. 518 転び足りない者の歩み

WORKS No. 518 転び足りない者の歩み

WORKS NO. 518 転び足りない者の歩み

汗の先
何が見えるか
知らぬまま
楽へ流れて
あいつは黙る
転び足りぬ
我はそれでも
歩き出す

努力の先に何があるのか、はっきりと見える人は少ない。
それでも、人は汗を流しながら前へ進もうとする。
一方で、結果が見えないことに耐えられず、楽な道へ流れる者もいる。
その選択は一時的な安心を与えるが、やがて言葉を失い、挑戦する機会そのものを遠ざけてしまう。
人が成長するのは、成功の回数ではない。
どれだけ転び、どれだけ恥をかき、そこから何度立ち上がったかで決まる。
だからこそ、「まだ足りない」と思えること自体が、前へ進む資格でもある。
未熟であることは欠点ではなく、伸びしろの証明だ。
楽な道は、痛みを減らす。
だが同時に、得られる景色も小さくする。
汗の先に何があるかは、進んだ者にしか見えない。
だから歩く。まだ転び足りない自分のままで。

WORKS No.518