WORKS NO. 456 人間関係は補い合う
弱きゆえ
人は寄り添い
手を取りて
欠けたる心
互いに満たす
人は、強いからつながるのではない。
弱いからこそ、つながる。
ひとりでは抱えきれない不安がある。
ひとりでは越えられない夜がある。
ひとりでは信じきれない自分がいる。
だから人は、誰かの声を求め、誰かの存在に救われる。
人間関係とは、競争ではない。
優劣を決める場でもない。
本来それは、互いの足りない部分を補い合うためのものだ。
話すのが得意な人もいれば、聞くのが得意な人もいる。
決断が早い人もいれば、慎重に考え抜く人もいる。
前に進む力を持つ人もいれば、支える力を持つ人もいる。
それぞれの違いは、欠点ではなく役割だ。
だからこそ、人はひとりでは完成しない。
誰かと関わり、支えられ、支え返しながら、人は人になっていく。
強く見える人も、内側では誰かの言葉に支えられている。
優しく在れる人も、過去に誰かの優しさに救われてきた。
人は常に、見えないところで助け合って生きている。
人間関係とは、依存ではない。
支配でもない。
弱さを認めた者同士が、対等に支え合う営みだ。
だから、人は弱くていい。
弱さがあるから、つながれる。
そして、つながりがあるから、人は生きていける。
WORKS No.456

