WORKS NO. 453 終わりなど一つもない
終わりなど
ひとつもなくて
今日という
この一歩こそ
次へと続く灯
何一つ、終わりじゃない。
失敗も、別れも、停滞も、後悔も。
それらは終止符ではなく、すべて「途中」に過ぎない。
人はよく、「もう終わった」と言う。
夢が破れたとき。
関係が壊れたとき。
努力が報われなかったとき。
だが本当は、終わったのではなく、「次の段階に入った」だけなのだ。
うまくいかなかった経験は、感性を深くする。
傷ついた記憶は、人の痛みに気づける目を育てる。
立ち止まった時間は、歩き方を見直すためにある。
どれも無駄にはならない。
人生は、経験を捨てずに積み重ねていく構造になっている。
もし今、暗い場所にいると感じていても、それは「行き止まり」ではない。
光に目が慣れる前の、通過点でしかない。
夜が深いほど、朝は確実に近づいている。
何かを失っても、人は終わらない。
転んでも、迷っても、遠回りしても、人は続いていく。
終わりに見える瞬間でさえ、次の始まりの形をしている。
だから、生きている限り、何一つ終わりではない。
今日という一歩が、静かに、確実に、未来をつないでいる。
WORKS No.453

