WORKS NO. 452 適材適所
その人の
光る場所こそ
居場所なり
力はそこで
真価となりゆく
人には、それぞれに向いている場所がある。
能力がないのではなく、「場所が合っていないだけ」ということは実に多い。
静かに考えるのが得意な人を騒がしい現場に置けば消耗する。
反対に、行動力のある人を動きのない環境に閉じ込めれば、才能は鈍る。
それは本人の弱さではなく、配置の問題だ。
魚に「空を飛べ」と言えば無力に見える。
だが水の中では、誰よりも自由で強い。
人間も同じで、「できない人」なのではなく、「まだ合う場所に出会っていない人」なだけなのだ。
社会はときに、人を型にはめようとする。
だが本来、個性とは矯正されるものではなく、活かされるものだ。
得意なこと、自然に続けられること、心が疲れにくいこと。
そこにこそ、その人の資質が眠っている。
適材適所とは、効率のための言葉ではない。
人が無理なく、自分らしく生きるための原理だ。
場所が合えば、人は努力している感覚すらなく、静かに力を伸ばしていく。
自分の居場所を探すことは、逃げではない。
それは、自分の人生を正しく使うための、最も誠実な選択なのだ。
WORKS No.452

