WORKS NO. 353 生きる上でのストレス
「ストレスも生きている証ですよ」なんて言葉を聞くけれど、正直なところ、こっちは証明書なんて求めていない。胸のあたりが重くなって、呼吸が浅くなって、「今日は証明いりません」と言いたくなる日だって普通にある。
仕事、人間関係、家事、健康診断、スマホの通知、財布の中身、混雑した電車、散らかった部屋――ストレスの種は、なぜか呼んでいないのに勝手に増殖していく。玄関を開けたら「やぁ、また来たよ」と当然のように座っている感じ。誰もウェルカムしていないのに。
そして世の中には「ストレスとうまく付き合おう」「前向きに受け止めよう」というアドバイスがあふれているけれど、そんな余裕があったら苦労しない。人間、いっぱいいっぱいの日は本当に何も入らない。
でも不思議なもので、そんな日でも救いになるものはちゃんとあって、
お気に入りの飲み物を一口飲む瞬間とか、
風に当たって深呼吸するときとか、
布団に沈む心地よさとか、
誰かの冗談でつい笑ってしまう一瞬とか。
そういう小さな出来事が、ストレスを少しだけ溶かしてくれる。
生きる上でストレスは厄介だし、正直しんどい。
けれど、それでも毎日をなんとか回している私たちは、想像以上に強くて、しぶとくて、そしてちょっと面白い。
ストレスは明日もきっとやって来る。
追い返せる日は追い返して、疲れた日は笑いながら受け流す。
そのくらいの距離感でいいのかもしれない。
WORKS No.353

